レッサースローロリス
別名 ピグミースローロリス
Xanthonycticebus pygmaeus
Xanthonycticebus pygmaeus
総合評価
- 高
- 中
- 低
この動物をペットにすることには高いリスクが伴います。再検討を強く勧めます。
この動物のペット飼育には、中程度のリスクがあります。そのリスクを理解した上で飼育者としてきちんと責任を果たせるか、よく考えて判断してください。
この動物をペットにすることのリスクは低いでしょう。しかし、どのような動物であっても命を預かる重い責任があることを忘れないでください。
この動物をペットとして飼育することについて、5つの観点で評価しました。赤いアイコンは、該当するリスクが高いことを意味します。
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保全
リスク保全
リスクペット利用を目的とした野生個体の捕獲(繁殖のための捕獲や囲い込みを含む)により絶滅のおそれが高まるリスク -
飼育の合法性
リスク飼育の合法性
リスク違法な捕獲・取引(売買や譲渡譲受)や飼育など飼い主の住む国や地域の法令に抵触するリスク -
健康・公衆衛生
リスク健康・公衆衛生
リスクペット飼育により飼い主や周囲の人々が健康上の影響を受けるリスク及びペット由来の大規模感染症を引き起こすリスク -
動物福祉
リスク動物福祉
リスクペットを適切に飼育しない/できないことで動物福祉を満たせないリスク -
外来種
リスク外来種
リスクペットが野生化し、飼い主の住む地域の生態系や人の生活に悪影響を与えるリスク
アイコンにマウスを合わせると、
こちらに説明が表示されます。
こちらに説明が表示されます。
ここに注意!
- 密猟や日本向けの密輸が確認されています。
- オスは尿を使って縄張りをマーキングする習性があります。
- 樹液や昆虫が主食であるため、生態に適した餌を用意することは容易ではありません。
- 夜行性かつ人間との接触がストレスを与える可能性から、昼間にふれあいなどを行なうことは適していません。
- 毒を有しており、嚙まれると非常に強い痛みを引き起こすだけでなく、アナフィラキシーショックで死亡することもあります。
(c) Long Vu /https://www.inaturalist.org/photos/99592661
基本情報
- 分類
- 霊長目・ロリス科
- 生息地
- 東南アジア(カンボジア・ラオス・ベトナム)の森に生息しています。
- 体の大きさ
- 全長:15~25cm
体重:120g~500g超
※一般にオスの方がメスより大きい - 寿命
- 飼育下では20年程。野生での寿命はよくわかっていません。
- 食性
- 主に木の樹液や蜜を食べていますが、果物や昆虫、小型の動物を捕食することもあります。
- 生態・特徴
- 夜行性の動物で、野生では冬の時期に体表の柄がシルバーに近い明るい色になります。社会構造についてはまだ十分に明らかになっていませんが、繁殖期以外は基本的に単独で行動しており、個体同士は鳴き声と匂いでコミュニケーションをとっています。
またロリスの仲間は霊長類で唯一毒を持つことが知られ、レッサースローロリスも上腕部(二の腕)内側から出た分泌物を口に入れて、歯の溝を介して出された唾液と併せることによって毒素を作ります。縄張り争いや捕食者への警告、寄生虫除けに毒を使用しています。
専門家からのひとこと
スローロリスに適した温湿度を保つため、加湿器とオイルヒーターを使用していますが、季節の変わり目や梅雨の時期などでは、1日の中でも気温差があるため、こまめに調整をしています。四季のある日本ではまずこの点が難しいです。また、原因不明の疾病が突然見られることもあり、すぐに診察できる獣医師がいる動物園と違い、一般では容易に診察できないことも問題点として挙げられます。(内野飼育係)
スローロリスは一見ぼんやりしているように見えますが素早く動けない分他の動物よりもストレスに弱く神経質です。光や気温、湿度などで容易にストレスを受け感染症や脱毛などを引き起こしやすいので飼育には細心の注意が必要です。(天野獣医師)
埼玉県こども動物自然公園
展示普及課 飼育係 内野 朋子さん
獣医師 天野 洋祐さん
スローロリスは一見ぼんやりしているように見えますが素早く動けない分他の動物よりもストレスに弱く神経質です。光や気温、湿度などで容易にストレスを受け感染症や脱毛などを引き起こしやすいので飼育には細心の注意が必要です。(天野獣医師)
展示普及課 飼育係 内野 朋子さん
獣医師 天野 洋祐さん
参考情報
評価方法
ペット適性の評価は、5つのリスクの高低という観点で独自に作成した基準を用いて野生生物の保全と取引の専門家チームが、各分野の専門家の意見を得ながら実施したものです。
対象としたのは、エキゾチックペット(ペットとして取引・飼育されている犬・猫以外の動物)です。
この評価は、種/グループレベルで行っているため、個体ごとに状態が異なる点は評価に含めていません。こうした個体の状態がペット飼育に伴うリスクに影響する点は「飼い主チェック」で把握できるようにしています。
また、合法性リスクの評価基準には、生息地での密猟や密輸の可能性・深刻度は含まれていません。これらは、非常に重要な点ですが、使用できる適切な情報が不足していると判断したためです。
評価基準の作成には、各国各分野の専門家の協力を仰ぎました。今後も関連する法令の改訂や知見の蓄積に伴い、適宜基準の改訂及び再評価を行う予定です。