ヨツメイシガメ
Sacalia quadriocellata
総合評価
- 高
- 中
- 低
この動物をペットにすることには高いリスクが伴います。再検討を強く勧めます。
この動物のペット飼育には、中程度のリスクがあります。そのリスクを理解した上で飼育者としてきちんと責任を果たせるか、よく考えて判断してください。
この動物をペットにすることのリスクは低いでしょう。しかし、どのような動物であっても命を預かる重い責任があることを忘れないでください。
この動物をペットとして飼育することについて、5つの観点で評価しました。赤いアイコンは、該当するリスクが高いことを意味します。
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保全
リスク保全
リスクペット利用を目的とした野生個体の捕獲(繁殖のための捕獲や囲い込みを含む)により絶滅のおそれが高まるリスク -
飼育の合法性
リスク飼育の合法性
リスク違法な捕獲・取引(売買や譲渡譲受)や飼育など飼い主の住む国や地域の法令に抵触するリスク -
健康・公衆衛生
リスク健康・公衆衛生
リスクペット飼育により飼い主や周囲の人々が健康上の影響を受けるリスク及びペット由来の大規模感染症を引き起こすリスク -
動物福祉
リスク動物福祉
リスクペットを適切に飼育しない/できないことで動物福祉を満たせないリスク -
外来種
リスク外来種
リスクペットが野生化し、飼い主の住む地域の生態系や人の生活に悪影響を与えるリスク
アイコンにマウスを合わせると、
こちらに説明が表示されます。
こちらに説明が表示されます。
ここに注意!
- 日本向けの密輸が確認されています。
- 温度・湿度の管理及び爬虫類専用紫外線ライトの設置を適切に行い、飼育施設内に温度勾配を作る必要があります。停電時の備えも必須です。
- サルモネラ症の原因菌を保有している可能性があります。
基本情報
- 分類
- カメ目イシガメ科
- 生息地
- 中国、ラオス、ベトナムの森林、湿地
- 体の大きさ
- 甲長:11~14㎝
体重:200~366g - 寿命
- 寿命はよくわかっていませんが、他のイシガメ科で40年以上生きた記録があることから、寿命が長いことが推測されます。
- 食性
- 野生では魚、昆虫、甲殻類、果物などを食べます。
- 生態・特徴
- 頭部に2対の眼のような模様があることからその名がついています。本種は同属のジャノメイシガメより頭部の模様が明瞭にみられます。野外での生態や生活史についてはほとんど情報がありませんが、半水棲で、中国では標高100~400mの低山地や丘陵に生息し、渓流やその周辺に見られます。
専門家からのひとこと
野生由来の個体では、甲羅の感染症が多く見られます。健康な個体であれば飼育環境に適応し、安定しますが、飼育下での繁殖事例は少ないです。当センターでも産卵はありますが、孵化には至っていません。
一般社団法人 野生生物生息域外保全センター
本田直也さん
本田直也さん
参考情報
評価方法
ペット適性の評価は、5つのリスクの高低という観点で独自に作成した基準を用いて野生生物の保全と取引の専門家チームが、各分野の専門家の意見を得ながら実施したものです。
対象としたのは、エキゾチックペット(ペットとして取引・飼育されている犬・猫以外の動物)です。
この評価は、種/グループレベルで行っているため、個体ごとに状態が異なる点は評価に含めていません。こうした個体の状態がペット飼育に伴うリスクに影響する点は「飼い主チェック」で把握できるようにしています。
また、合法性リスクの評価基準には、生息地での密猟や密輸の可能性・深刻度は含まれていません。これらは、非常に重要な点ですが、使用できる適切な情報が不足していると判断したためです。
評価基準の作成には、各国各分野の専門家の協力を仰ぎました。今後も関連する法令の改訂や知見の蓄積に伴い、適宜基準の改訂及び再評価を行う予定です。